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TOPC Potentia

人と、会社を強くする

2024年8月20日



「人と、会社を強くする」、これは、創業当初からの私の夢を綴った弊社のミッションです。数年前、TOPC Axis(行動規範)を制定した時にミッション自体を書き直すことも考えましたが、まだ30代だった若い志を忘れぬよう、そのまま残すことにしました。


弊社は会計事務所ですので、基本的に会計と税務に付随した業務が中心となり、お客様とコミュニケーションを取るのは経理部門がメインとなります。多くの会社において、経理部門は単純な経理作業をして締めを行う部門だと思われ、可能な限り経理部門にコストを掛けないようにと考えられています。また、経理部門の方々も、どちらかと言えば真面目で地味な仕事をコツコツと積み重ねる人が多く、毎月のルーティンワークから逸脱するような方は少ないという印象を持っています。しかしその反面、ご自身の仕事に自信や誇りを持っていない方もおられるように感じます。


そのような方に対して私がお伝えしたいのは、そもそも「経理」とは、「経営管理」を省略したものであり、経理部門は企業戦略の中枢を担う部署であるということです。経理部門で働く多くの方々は、普段の業務で把握している数値やデータが持つ意味、ご自身の職務の可能性を十分に理解されていないだけなのかも知れません。


経理部門にとっての経営管理とは、決算資料を基に、会社の現状を分析し、営業、製造、開発、その他の部門と話し合い、未来への効果的な布石を共に考え出すことです。例えば営業部門の方々は、成績に直結する売上の数字は把握されているかも知れませんが、各商品の原価率を理解し、どの商品を売ることが会社全体の利益につながるのかまで考えていないかも知れません。製造部門においても、製品を最終的にどのくらい作っているかを把握していても、製造の各段階で発生しているであろうロスについて、客観的に把握していないかも知れません。


経理部門には、各部門から情報が集中します。しかし、情報を持っているからと言って使い方を知らないのでは意味がありません。経理部門は、各部門のオペレーションが効率的に運ぶよう、どの情報が必要とされているかを考え、データの相関を分析し、各部門にとって分かりやすく、使いやすい情報に加工して提供し、客観的な立場から彼らとの話し合いに貢献する役目を担うことが出来ます。経理部門が全体の状況を把握し、効果的に各部門に働きかけることが出来ている会社は、飛躍的に成長することが出来ていますし、必然的に経理部門の評価も高いものです。


私がこのように考える根底には、経理部や他のバックオフィスの方々に、今以上に会社に求められる存在となり、活躍して欲しいという思いがあります。今働いている部門での常識、会社での常識にとらわれず、どうすれば自分がより貢献できるか、より会社を強く出来るか、それを自由に考え抜く力が経理部門には必要だと感じています。


一方で、常識の壁を破るのは非常に難しいことです。また、新しい手法を他者に伝えて十分な理解を得るということは、更に難しいことです。私自身、弊社内のITシステムのデザインから自分で担当してオペレーションに生かそうと挑戦した時は、周囲の理解を得られることなく、非難を受けるばかりでした。しかし、Beer Bashや、日々の業務を通じて、毎日社員たちに語り掛け、彼らの話を聞き続けること、そして最初のシステム導入を成功させることで、少しずつ社員たちとの信頼関係を築いてきました。初期の成功を収めるまでに2年間ほどかかりましたが、これは、一人の会計士としてではなく、一人のビジネスマン、一人の経営者としての挑戦だったと言えると思います。


私自身、まだまだ挑戦も道半ばではありますが、皆様の経理、経営に貢献できる社員が育つよう、技術、哲学の両面から日々努力を続けている所です。社員たちが成長すれば、きっと皆様により良いサービスが提供できるようになると確信しています。


今後も皆様のご支援のほど、どうぞよろしくお願いします。




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