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仕事を楽しくする

2024年10月10日



日本では、多くの人が、会社が嫌いだったり、仕事が辛いというような話をされます。日本で電車に乗っても、何となくどよーんとした感じでうつむいている人が多いように感じます。日々向き合う仕事が嫌いであれば、人生の大半を嫌いなことに費やしていることになります。しかし、同じ業務であっても、生き生きと仕事をしている人がいれば、嫌々仕事をしている人もいます。もし、自らが仕事自体を楽しむことが出来れば、それは人生を豊かにすることにつながるのでは無いでしょうか。そこで、Beer Bashの際に、どういう時に仕事が楽しいと感じるのか、社員たちに聞いてみました。

 

  • 良い仲間たちと働いていると感じる時: 弊社の多くの社員から、「分からないことや、問題が発生した時は、仲間たちが助けてくれる」と感じるとのコメントが出ました。私が見ていても、他のスタッフのことを気にかけてサポートしてくれる社員が多いな、と感じます。私はよく、同僚のことを押し下げて自分が上に行こうとするのではなく、自分が上に行って同僚を引っ張り上げることが、自分と周りの人たちを成長させると話しています。まさに、それを実践してくれているように感じます。また、サポートを受けたスタッフが、サポートしてくれた上司や仲間に感謝している姿もよく見かけます。困った時に頼りになる仲間たちがいると感じる時、一緒に仕事をしていて良かったと感じますよね。

 

  • 新しい分野に挑戦できる土壌があること: 今までやったことのない新しい分野に挑戦する時に意欲が高まるという社員も多くいました。年次が上がると、少しずつ難しい仕事が増えていきます。また、時には違う分野に挑戦してもらうこともあります。成功すれば楽しいですが、失敗すると落ち込む時もあると思います。そういう時に大事なのは、挑戦して失敗した人を責めないことであり、困った時には何時でも周りの仲間がサポートしてくれる土壌だと思います。その文化が醸成されていれば、挑戦する人は、信頼できる仲間がいるという安心感を持って任務にあたることが出来ます。

     

  • 問題解決が出来た時: 会計事務所には、会社の経理では解決できない様な複雑で大きな課題の相談が来ることが日常茶飯事です。その様な課題には、何時間もリサーチが必要だったり、答えを出すのに相当な日数を要する時もあります。しかし、大変で難しい仕事ほど、やり遂げた時の達成感は大きいものです。また、そこまで大きな話で無くても、今まで当たり前にやっていた業務を、もっと上手に、効率よくやる方法を見つけることが出来る瞬間もあります。意外にそういった小さな発見の積み重ねも、じわじわと効果的に自分自身の能力を高めてくれるものです。今まで出来なかったことが出来るようになった時、或いは今まで出来ていたことをもっと上手に出来るようになった時、社員は自分が成長していることを実感できるのでしょう。

 

  • 単純な課題に集中できた時: 単純な課題を連続でこなさなければならないことも、仕事をしているとやはり出てきます。そういう仕事を集中力を切らさずに短時間でやりきることが出来た時は、すっきりした気持ちになるものです。とは言え、誰しも常に集中力を切らさずに取り組める訳ではありません。ついダラダラと仕事をしてしまう時もあります。そういった時に私がやるのは、ギリギリ課題をこなせる最短の目標時間を設定する方法です。課題完成までの時間を最小限に設定することで、その間にメールなどを見ることなく、徹底的にやり抜いてしまうことが出来ますし、目標時間を設定することで、挑戦する気持ちを掻き立てることが出来るようになります。私の一日は細かいタスクの連続なので、カレンダーにはびっしりとその日の予定が書き込まれています。マルチ・タスクが苦手な人は、シリアル・タスク(同時ではなく、連続でタスクをこなしていくこと)を念頭にスケジュールを組むのも一手では無いでしょうか。

 

  • 仕事の意義を理解できた時:仕事を通して自分の成長を実感出来ると嬉しいものですが、自分の仕事がどうお客様の役に立つのか、どう社会の役に立つのかを理解できた時、人は初めて仕事の本当の意義を理解できるようになります。どの会社においても経理や人事、総務などは地味な仕事が多く、自分の仕事が誰かの役にたっているかなど、実感することも少ないかも知れません。私も若い頃は仕事の意義を十分に理解していませんでした。ですので、私は社員には可能な限り仕事の意義を伝えるようにしています。その結果、段々と社員自身が自発的に仕事の意義を理解し、私に話して聞かせてくれるようになって来ました。社員たちが仕事の意義を理解し、自ら話し出す、そういう雰囲気が生まれれば、職場は明るく楽しい場所になってくるのでは無いでしょうか。

 

  • プロジェクトの成功に貢献できていると感じる時:多くの場合、自分ひとりで仕事をしている訳ではなく、他のチームメンバーと一緒に仕事をしています。自分の仕事がうまく行くと当然嬉しいですが、それ以上に自分がプロジェクト全体の成功に貢献できて、仲間と喜びを分かち合えた時は、自分ひとりの成功よりも遥かに嬉しく楽しいものです。それには、一人ひとりが自分の仕事をこなすだけでなく、仲間の仕事がうまく行くようにサポートし、仲間はその仕事を手伝ってくれたことに感謝する、そのお互いの気持ちが大事なのだと思います。

 

  • 会社自体が成長していると感じる時: 例え自分が担っているプロジェクトがうまくいっていたとしても、会社自体が成長していなければ、社員は不安になるものだと思います。逆に、自分の成長がプロジェクトの成長につながり、最終的に会社の成長を後押ししていると実感できたとしたら、これ以上に楽しいことはありません。相乗効果として、職場自体も明るく楽しいものになっていくのだと思います。そういうマインドを持った社員たちであふれた会社は、社員が会社のことを自分事として捉えて行動するので、経営基盤もしっかりとしてきますし、やがて良い会社になっていくのだと思います。

 

以上はほぼすべて、社員たちが私と共有してくれたことで、こういう話が出て来るようになったことを私は嬉しく思いますし、とても楽しいBeer Bashでした。

 

ただ、仕事を楽しくする上で、一番大事なことは、「リーダーが楽しそうに仕事をしていること」です。どれだけスタッフが仕事にやりがいや意義を見出したとしても、リーダーがつまらなさそうに仕事をしていては、段々とその感情が周囲に伝播していき、スタッフも仕事の楽しさを見失ってしまうものです。会社全体として見ればそれは社長ですし、部であれば部長、プロジェクトであればプロジェクトリーダーなのだと思います。だからこそ、リーダーはどのような時でも楽しそうに仕事をしなければなりません。もちろん、常に仕事が完璧に行くわけはありません。落ち込む日もあることでしょう。しかし、どんなに大変な日があったとしても、次の日の朝には元気に挨拶をし、笑顔で前向きに仕事に取り組む。社員が仕事を楽しんで生き生きとしている職場をつくりたいと思えば、リーダーは絶対にそうでなくてはなりません。

 

「会計士事務所のパートナーの中で、楽しそうに働いているのは高野さんくらいですよ。」と言われることも多いほど、会計事務所の仕事というのはプレッシャーも多く大変な仕事だと思います。しかし、私は常に社員が成長するにはどうすれば良いのか、お客様に貢献するにはどうすれば良いのか、そして会社が成長するにはどうすれば良いのか、常に考え続け、皆が成長した未来がどれだけ素晴らしいものか、想像しながら働いています。どんなに困難なことがあったとしても、その未来像を考えるだけで、乗り越える勇気が湧いてきますし、実際に今までも乗り越えてくることが出来ました。

 

会社は社長で決まります。プロジェクトはリーダーで決まります。プロジェクトを楽しくし、成功に導くのはそのリーダーがいかに仕事を楽しんでやっているかで決まります。会社全体の仕事を楽しくするために、私自身も楽しんで仕事をすることに決めています。どんなに大変な状況であっても、仲間を信じ、成功と明るい未来を信じてやり抜く、それが社員を統率するリーダーの心構えであり、あるべき姿なのです。






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