2024年12月19日
仲間の成功をサポートする、と書くと、当たり前のように感じるかも知れません。企業に限らずどのような組織でもチームワークは大事だ、とうたっていることが多いかと思います。ところが、実際にチームワークが良い会社、仲間の成功をサポートすることが文化になっている組織は意外に少なく感じることはありませんか？仲間の成功をサポートする、それがどのようにして達成されるものなのか、段階を追いながら考えてみたいと思います。
第一段階： 新人や、まだ経験が少ないスタッフの場合、まずは自分の役割を理解し、職責を遂行することが求められます。上司から見れば、スタッフの仕事がミスなく着実に終わっていくこと以上に安心感を感じることはありません。「与えらえた環境の中で最大のパフォーマンスを発揮する」でも述べた通り、与えらえた任務をしっかりとこなすことが出来れば、スタッフとしては十分にチームをサポートしていると言えます。
第二段階： 経験を積んでくると、段々と自分の仕事がしっかりと出来るようになってきます。すると、新しく入ってきた部下が仕事のやり方に困っていることに気づくようになるはずです。自分よりも経験の浅い部下などに仕事のやり方を教えてあげることが出来るようになれば、それは素晴らしいことです。教えてあげる労力を惜しまない上司を嫌いな部下はまずいないものだと思います。こういう所から、小さなリーダーシップは始まるものだと思います。
第三段階： 自分の仕事が出来るようになり、部下の仕事も含めて仕事の進捗をしっかりと管理出来るようになると、今度は上司が何をやっているのか、見るようにすると良いでしょう。大体どこの会社も、上に行けば行くほど忙しくしているものです。自分の仕事以上に何をやれば上司をサポート出来るようになるか、考えながら仕事をしてみるといいでしょう。やっていくうちに、段々と上司の仕事とはどういうものか、理解できるようになります。そうやって、次のステップに上がる準備が出来てくるものです。
まずは自分の職責を果たし、次に自分よりも経験の浅い者を導き、最後に自分の仕事以上に上司の仕事までサポートする。こうやって、段階を追って成長していけば、仲間をサポートするだけでなく、自身のキャリアを形成することにもつながります。そうやって成長する社員が増えれば、会社も成長していきます。
それでは、そのような文化が醸成されている組織が意外に少ない理由は何か、次はリーダー編で綴ってみたいと思います。
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